一般社団法人住まいの屋根換気壁通気研究会は5月19日、セミナー「日米比較 これからの木造住宅の耐久性とは」を東京都港区のフクラシア品川クリスタルスクエアにて開催する。旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社の後援を受けて行われるもので、参加費は7000円。事前に申し込みを行う必要があり、先着100名での受付となる。
これまで、欧米に比べ住宅寿命が短いとみなされがちであった日本の住宅。しかしながら2009年に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されるなど、数世代先のくらしを見越した家づくりへ向けた機運も高まりつつある。
こうしたなかで家づくりにかかわる設計者を悩ませているのが、雨が多く高温多湿な日本の気候だ。事実、住宅瑕疵担保保険による事故統計によれば雨漏り事故件数は増加傾向にあるほか、結露による事故の事例も確認されているという。
今回のセミナーではこれらの現状を受け、日本の住宅が抱えるリスクとその対策について、4つの講演を通じて考察していくものとなっている。
講演1つめは60分で、アメリカ・E.I デュポンのリサーチフェローおよびPh.D.であるウェストン・テレサ氏が担当。幅広い気候・風土をもち、そのそれぞれに応じた家づくりの規格・基準が存在するアメリカの事例を踏まえ、「アメリカの住宅関連基準からみるこれからの耐久性について」と題した講演を行う。
続く講演2~4つめは各30分で、いずれも各人それぞれの役職に加え、住まいの屋根換気壁通気研究会で理事を務める人物が担当する。
東海大学名誉教授の石川 廣三博士は「住宅を劣化させる雨水浸入と外皮内排水、通気措置の重要性」、有限会社松尾設計室の松尾 和也代表は「高性能住宅でも遅れている屋根の耐久性と結露リスク」、そして近畿大学建築学部の岩前 篤学部長は「温暖地での気密・防湿の考え方」と題した講演をそれぞれ実施する。
さらにセミナーでは「スペシャルトークセッション」および終了後の懇親会も設けられ、住宅耐久性向上に関する疑問等を講演者らに直接訪ねることも可能だ。セミナーの詳細および参加申し込みについては、下記リンク先を参照のこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
一般社団法人住まいの屋根換気壁通気研究会 ニュース
http://sumaikanki.jp/2017/03/615/
旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社 プレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/126214