世界最大級の試運転設備、拡大する大型ターボ圧縮機市場に参入
2017年4月12日、株式会社神戸製鋼所は、高砂製作所内に建設を進めていた「非汎用圧縮機用の大型新試運転設備」が竣工し、開所式を開催したと発表した。
非汎用圧縮機は、石油精製・化学プラント、発電所や製鉄所などのプラントの操業において、プロセスガスの圧送や反応の用途に不可欠な機械で、最近は、プラントの大型化に伴い、大型機の需要が高まっている。
同社も、40MWクラスの大型ターボ圧縮機を開発しているが、最終工程としての性能を確認できる大型試運転設備がなかった。
そこで、同社は、圧縮機の試運転設備としては世界最大級の40MW可変速モータを使用した試運転が可能な同設備を増設した。これにより、欧州系2社の寡占状態であった大型圧縮機市場へ参入できることとなった。
主な圧縮方式
主な圧縮方式として、羽根車による遠心力を利用するターボ式、2本のスクリュ型回転体間の溝を利用するスクリュ式、およびピストンの往復運動でシリンダー内のガスを圧縮するレシプロ式がある。
なお、ターボ式は、ギア内蔵式と一軸式があり、ギア内蔵式は複数の羽根車を最適回転数で制御できるため高効率だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
神戸製鋼 プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/1196786_15541.html