国土交通省は4月14日、i-Gesuidoの一環として、下水道施設の建設工事と改築工事に関し、下水道BIM/CIM導入モデル事業を平成29年度から開始すると発表した。
i-Gesuidoとは、ICTを活用することにより下水道事業の質・効率性の向上や情報の見える化を行い、下水道事業の「持続」と「進化」を実践する国土交通省の新たな取り組みである。
BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling/Management)とは、社会資本の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、施工・維持管理においても活用し、一連の建設生産システムにおいて業務の効率化・高度化を図るもの。
モデル事業は、2月2日~27日までの応募者の中から、評価基準に基づき選定した2つのモデル事業を実施する。
下水道BIM/CIMを導入する建設工事モデル事業は、日本下水道事業団と株式会社NJSが共同で実施主体となり、京都府福知山市において、段畑雨水ポンプ場を土木・建築工事により新たに設置する。
また、東京都町田市において、鶴見川クリーンセンターで機械・電気設備の増設工事を行う。
下水道BIM/CIMを導入する機械・電気改築工事モデル事業は、日本下水道事業団と日本水工設計株式会社が共同で実施主体となり、山形県寒河江市において、浄化センターの機械・電気設備の改築工事を行う。
モデル事業では、工事を実施する際、発注図書作成工程、入札・契約工程、現地踏査工程、施工計画策定工程の各工程において、人員数・時間・手順・品質・コストなどについて、3次元モデルの導入有無の比較を行い、下水道BIM/CIMの効果を定量的に検証する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国土交通省のニュースリリース
https://www.mlit.go.jp/