シンガポール南洋理工大学から受注
JFEエンジニアリングは4月14日、シンガポール南洋理工大学(以下、NTU)から、シャフト式ガス化溶融炉の建設工事を受注したと発表した。
シンガポールのトゥアス工業団地内に建設するもので、東南アジアでは初のシャフト式ガス化溶融炉建設1炉を建設する。処理規模は一日11.5トン。2018年末の完成を目指す。
ガス化溶融炉はごみを高温でガス化・溶融化するため、灰を排出せずにごみからスラグやメタルなどの資源を取り出せるのが特徴。
国土が狭いシンガポールでは、最終処分量の減容化が課題となっている。NTUが課題を解決するための研究開発に取り組んでいるが、JFEエンジニアリングが提案する灰を埋め立てる必要のないガス化溶融炉が最適だと判断され、今回の受注に至った。
建設後はNTUと共同で実証試験も実施
JFEエンジニアリングは昨年7月、NTUと「ガス化溶融炉を用いた共同研究契約」を結んでおり、プラント建設後は実証試験を実施する。
実証試験では次の3点を検討する予定だ。第1は、石炭コークスの代替としてバイオマス燃料の利用の検討。第2は、一般廃棄物と焼却灰等の混焼の検討。第3は、灰溶融によって生じる副産物「スラグ」の再資源化の検討。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JFEエンジニアリング株式会社のプレスリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20170414075605.html