BIMデータを活用し、多様な環境解析モデルを短時間で自動作成
2017年4月12日、大成建設株式会社は、建築物に影響を与える風・熱・光・音・電磁波などのさまざまな環境要素を解析、評価するために、BIMデータから建物形状や部材属性などの関連情報を自動的に抽出し、各環境要素の解析に適したモデルを自動作成するシステム「T-BIM Environment」(以下、同システム)を開発したと発表した。
省エネや居住環境に対する意識が益々高まっており、事前にさまざまな環境要素について解析し、その結果を3次元で可視化して総合的に評価・把握することが重要となっている。
しかしながら、これまでの環境要素ごとに解析モデルを作成する専用ソフトでは、時間がかかり、複数の環境要素を総合的に評価するには、経験やノウハウなどが必要であった。
そこで、同社は、各環境要素の解析に適したモデルをBIM(Building Information Modeling)データから自動作成する同システムを開発した。
「T-BIM Environment」の特徴
環境要素の解析モデル作成に要する時間が大幅に短縮され、特に、複雑で広域な形状の建物の場合には、最大で約8割短縮できる。
また、建物形状や部材属性などの共通データをBIMデータから自動的に抽出して解析するため、複数の環境要素による相互作用を分析できる。
さらに、3次元建物空間と任意の環境要素の解析結果を重ね合わせて可視化できるため、複雑な形状の建物でも環境性能を視覚的に把握し、評価できる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/