伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(東京都千代田区 以下CTC)は、8月30日、国土交通省が推進している建設生産プロセスの管理手法CIM(Construction Information Modeling/Management)に対応した、情報共有クラウドサービス「CIM-LINK(シム・リンク)」の提供を9月から開始することを発表した。
(画像はニュースリリースより)
現在、「建築」分野では、情報共有手法として、BIM(Building Information Modeling/Management)が浸透している。これは、建物の3Dの形状情報に、材料やコストなどの情報を加えて、コンピュータ上で作成したモデルを、設計から施工、維持管理にわたる全ての段階で共有するもの。これにより、設計内容の詳細にわたる情報共有が可能になり、業務が効率化されている。
一方、橋梁や道路などの「建設」分野では、土木作業を伴うため、建物だけでなく、地形や地質、周辺環境の情報など、共有すべき情報量が多く、建築におけるBIMのようなIT活用は進んでいなかった。
国土交通省は、建設分野における業務効率化のため、BIMを応用し、CIM(Construction Information Modeling/Management)として提唱。同省の主導により、2012年度から設計段階での試行が始まっている。
今回、CTCが提供開始する3次元モデル情報共有クラウドサービス「CIM-LINK」は、CIMに対応した建設分野向けのサービス。図面、CIM準拠の3次元モデル、画像や各種書類などを、建設プロジェクトの全体を通して、関係者間で共有することが可能。
直観的なユーザーインターフェースを採用し、専門的なトレーニングなしで利用できるのも特徴だ。
9月19日(木)午後1時からは、霞が関ビルプラザホール「CIM-LINK」の活用例を紹介するセミナー「CIM 最新事例セミナー~CIMツールを用いた具体的事例紹介~」の開催も予定されている。(詳細は下記外部リンク参照)
同社は、今後、「CIM-LINK」サービスを拡充、普及をすすめ、社会基盤の安全性と品質向上に貢献していきたいとしている。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
CTC、建設分野の情報共有クラウドCIM-LINKを提供開始
設計情報を3Dモデルで共有し、建設品質の向上に貢献
http://www.ctc-g.co.jp/corporate/press/2013/0830a.html
「CIM 最新事例セミナー~CIMツールを用いた具体的事例紹介~」
http://www.engineering-eye.com/seminar/2013/0919georama.html
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
http://www.ctc-g.co.jp/