新造20,000TEU型コンテナ船の先進環境対策の準備
2017年4月6日、株式会社商船三井(以下、商船三井)は、サムスン重工業と共同で、連続建造中の20,000TEU型コンテナ船4隻(以下、同シリーズ船)を対象に、DNVGLから、将来のLNG燃料対応設計の基本承認(AIP ; Approval in Principle)を取得したと発表した。
同シリーズ船は、商船三井とサムスン重工業が2015年に造船契約を締結したもので、建造段階で両社間の共同研究とし、実船を対象とした基本計画、性能評価、新規則対応、リスクアセスメント(HAZID ; Hazard Identification Study)を実施し、2017年3月に基本設計を終えた。
なお、環境規制の強化に備えて、LNG燃料船として改造できる設計になっている。
今後は、商船三井の先進環境対策船として同シリーズ船の建造を決定し、第1船の MOL TRIUMPHが2017年3月27日に竣工し、LNG燃料供給体制が整ったら、LNG燃料船に改造して運航する。
設計の特徴
超大型コンテナ船に適した設計で、大出力エンジンに対応したLNG燃料供給システムや、LNGと重油の両方を使用可能なエンジン機器類など、超大型コンテナ船の特殊性を考慮し、万が一のLNG漏洩に備えた対策もなされている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
商船三井 プレスリリース
http://www.mol.co.jp/pr/2017/17028.html