岩手県の簗川(やながわ)ダム建設事務所は4月1日、簗川ダム建設工事の本体コンクリート初打設式を開催した、と発表した。
簗川ダムは、北上川水系簗川の盛岡市川目地先に建設する、洪水調節・利水などを目的とする多目的ダム。高さ77.2m、長さ241m、堤体積207,000立方m、総貯水容量1,910万立方m、湛水面積0.97平方km、の重力式コンクリートダムである。
簗川ダム建設(堤体工)工事は、平成26年12月11日から始まり、ダム本体を施工するための基礎掘削工、ダムコンクリートを製造・運搬する仮設備工などが完了した。
今後、本格的にダム本体コンクリートの打設を開始するため、4月1日に「本体コンクリート初打設式」を開催した。
本体打設用のコンクリートは、現場内で製造、運搬する。コンクリートの運搬には、4.5立方m入るバケットを使い、簗川の両岸に渡したケーブル上のクレーンで吊り上げて、打設場所の上まで移動させる。
今後、3年間約23万立方mのコンクリートを打設する予定。品質確保のため、気温が低くなる冬期間の打設は極力行わないという。
堤体工事は、清水建設株式会社・株式会社鴻池組・株式会社平野組の特定共同企業体が実施する。
工事の完成は、平成33年3月31日の予定である。
簗川ダム取水放流設備(放流設備工)工事は、西田鉄工株式会社が平成28年10月1日から平成30年3月15日まで行う。
取水設備工事の受注者は未定で、今後発注を予定しているとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
岩手県のニュースリリース
http://www.pref.iwate.jp/morioka/yanagawa/31384/054044.html