特殊鋼を含む自動車用鋼材ビジネス
2017年03月31日、住友商事株式会社(以下、住友商事)は、同社とインドの大手特殊鋼メーカーMukand Limited(以下、Mukand)が、Mukandの子会社Mukand Alloy Steels Private Limited(以下、MASPL)に出資参画することで基本合意したと発表した。
MASPLの株主構成は、住友商事が49パーセント、Mukandが51%となり、事業内容は、特殊鋼鋼材の圧延・販売で、MukandのHospet工場で製造される特殊鋼半製品を全量購入し、圧延加工をした後、顧客に販売する。
なお、Mukandは、1937年の設立で、インド国内に2拠点を有し、特殊鋼・ステンレス鋼材やクレーン等の製造・販売を事業としている。同社の特殊鋼は、トランスミッションギア・ステアリング・サスペンション等の自動車用部品に幅広く使用されている。
自動車市場の拡大に伴い、特殊鋼鋼材需要が高まるインド
インドでは、急速な経済成長を背景に、自動車の購買層が拡大を続けており、市場規模は、二輪車では世界最大、四輪車では世界第5位で、アジアでは中国、日本に次ぐ規模だ。
なお、Mukandと住友商事は、2012年に、特殊鋼・ステンレス鋼材の二次加工製品の製造や販売を行うMukand Sumi Metal Processing Ltd.を設立して、特殊鋼圧延事業も合弁化しており、インドの特殊鋼需要を捉えていくとのこと。
(画像は住友商事公式ホームページより)
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住友商事 ニュースリリース
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=29882