固定式および移動式変電所の建設工事を受注
豊田通商株式会社は3月30日、イラク共和国の電力省より、4つの固定式変電所と12の移動式変電所のEPC(設計・調達・建設)業務を受注した、と発表した。
受注金額は、約600億円
イラクは、一日平均7~8時間の停電など、電力供給が不安定な状態が続いている。電力の供給拡大や安定供給のため、発電所の新設・改修などが進んでいるが、経済発展に伴う発電量の増加に見合う変電設備の増設も課題である。
変電所建設プロジェクトは、イラクの首都バグダッドや南部のバスラ周辺に、4か所の固定式変電所、12か所の移動式変電所を建設するもの。2021年の完成を目指す。
豊田通商の受注金額は、約600億円。この金額は、2003年のイラク戦争終結以降、日本企業が受注する建設工事案件で最大の金額規模である。
豊田通商は、株式会社東芝の400/132kV固定式変電所の主要機器と、株式会社明電舎の132/33kV移動式変電設備を調達する。
16か所すべての変電所が完成すると、約130万世帯分をカバーすることができる。
プロジェクト資金の一部は、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行の協調融資
株式会社国際協力銀行(JBIC)は、3月27日イラク共和国政府と融資金額約103億円および約193百万米ドルを限度とする貸付契約を締結した。
プロジェクト資金の一部は、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)と株式会社三井住友銀行の協調融資で行われ、2行の融資部分については、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される予定。
協調融資総額は、約173億円および約322百万米ドルになる。
(画像は豊田通商株式会社のHPより)
▼外部リンク
豊田通商株式会社のニュースリリース
http://www.toyota-tsusho.com/