電力の供給不足が常態化しているイラク
2017年03月30日、株式会社明電舎は、豊田通商株式会社から、イラク共和国(以下、同国)電力省向けに、132/33kV移動式変電設備12式の内示を受領したと発表した。
同国では、電力の供給不足が常態化し、一日平均7~8時間の停電が発生している。発電所の新設・改修を進めて電気の安定供給を目指しているが、発電量の増加に伴う変電設備の増設も急務だ。
豊田通商は、同国電力省より、固定変電所および移動変電所の建設工事プロジェクトを受注し、そのうちの移動変電所を明電舎が供給する。受注額は約600億円で、イラク戦争後最大額だ。
なお、明電舎は1970年代後半より、同国向けに移動変電所を納入しており、この度の供給を含めて181式の実績となる。さらに、1978年から132kV移動変電所の他、132kVおよび33kVの固定変電所など合計100ヵ所以上手掛けている。
移動変電所の概要
主要な仕様は、相数3、周波数50(Hz)、定格電圧132(kV)、定格遮断容量31.5(kA)、変圧器容量31.5(MVA)、で、接続方式は架空送電線・変電所母線、接地方式は直接接地となっている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
明電舎 ニュースリリース
http://www.meidensha.co.jp/