津波・高潮対策を目的に防潮堤を設置
2017年3月27日、日立造船株式会社は、四国地方整備局向けに、陸上設置型フラップゲート式可動防潮堤(以下、neo RiSe)を納入したと発表した。
四国地方整備局那賀川河川事務所は、徳島県阿南市豊益地区向けに津波・高潮対策を目的に7箇所に防潮堤の設置を計画した。その内3箇所を同社が請け負い、納入した。
2016年6月に納入したneo RiSeの幅は、12mおよび15mで、2017年2月に設置が完了したneo RiSeの幅20mは、陸閘としては国内最大級の大きさだ。なお、3基の高さは全て3m。
陸上設置型フラップゲート式可動防潮堤neo RiSeの概要
neo RiSeは「No energy, No operation, Rising seawall」を略した製品名で、緊急時には、人間が操作しなくとも、自然の力で自立して閉塞する新タイプの津波・高潮防災設備だ。
制御・動力装置は、極めてシンプルな機器構成であるため、信頼性・維持管理性が向上している。
また、補助的に設置する手動起伏装置によって、津波・高潮が襲来する前の起立操作や動作点検も可能だ。
2016年12月末時点のneo RiSeの採用数は、設置完了と施工中を会わせて81基で、港湾における防潮堤開口部への採用は38基。また、BCP対策(業務継続計画)として、民間企業のビル入り口等にも複数納入している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
https://www.hitachizosen.co.jp/release/2017/03/002523.html