2017年3月24日、株式会社大林組は、リニューアル工事の完成イメージなどをタブレット端末上で確認できる、AR(Augmented Reality、拡張現実)技術を使ったアプリケーション「FutureShot」(以下、同アプリ)を開発したと発表した。
リニューアル工事では、改修や新設する部材の形・色・見栄えなどを顧客のイメージどおりに仕上げることが重要で、工事中の仮囲いなどの設置状況や安全対策などについても顧客とイメージを共有することが大切だ。
同アプリは、AR技術によりタブレット端末上で、リニューアル工事の完成イメージなどを容易に作成できるアプリだ。図面上の3次元モデルと現地の映像をその場で重ね合わせて可視化し、設計や施工計画を、従来よりも短時間で簡易に顧客に確認してもらうことが可能だ。
タブレット端末の図面上で、新設する部材やカメラの位置を指定すると、カメラ映像と部材モデルとを合成して、さまざまな位置からのイメージを確認することが可能だ。
部材のモデルの位置・角度・大きさや材質などを自由に変更できるため、顧客の意見・要望を踏まえながら、その場でさまざまなイメージを提示して、顧客と効率的に合意形成できる。
同アプリは、市販のBIM(Building Information Modeling)ソフトで作成したあらゆる部材モデルを使えるため、さまざまな工事に活用可能だ。例えば、外構工事では植栽のモデルを使って顧客と設計者とのイメージ共有する、あるいは仮設足場設置工事では、施工中の安全対策や施工管理者・建設技能者との事前検討などにも利用できる。
また、図面がサーバーに登録されていれば、インターネットを経由してどこからでもタブレット端末に追加することが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
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