ビーコンとスマートデバイス
日立製作所は3月24日、工事現場の作業者などの行動を定量的に見える化するシステムを開発したと発表した。6月からサービスの提供を開始する。
新たに開発されたのは、工事現場内に設置したビーコンとスマートデバイスを活用して、作業者の詳細な位置情報や作業者の行動を見える化するシステム。
これによって作業者や機材の最適配置、作業スケジュールの効率化、安全管理の強化などが可能になる。
作業者の行動を把握して作業効率と安全性の向上を実現
現場では、少人数の施工管理者や現場監督者が多数かつ多業種の作業者を管理するため、作業者一人ひとりの行動を詳細に把握するのが困難である。
このような状況下で、さらなる作業効率の向上や安全性を確保するためには経験豊富な管理者が必要だ。しかし熟練管理者が減少していることに加え、海外での施工では現地で登用する人材のマネジメント能力も必要となる。
また金属が多く用いられる現場で無線電波を利用した位置確認を行うと、電波ノイズによって正確な把握ができないという問題もあった。
このような課題を解決するために日立は、長年の施工経験とIT技術を活用し、計測データを補正する独自のアルゴリズムを開発。電波ノイズによる影響をほとんど受けない高精度な位置計測を実現した。
さらに現場での設置や移設が簡単に行えるビーコンとスマートデバイスを用いることで、作業者一人ひとりの行動を見える化するシステムを完成させた。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社日立製作所のプレスリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/03/0324a.html