安藤ハザマ、ICTを活用した盛土の飽和度管理システムを開発

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安藤ハザマ、ICTを活用した盛土の飽和度管理システムを開発

2017年03月25日 14:00

最適な締固め状態がリアルタイムに評価できるモニタリングシステム

2017年3月23日、株式会社安藤・間は、振動ローラによる盛土施工の高度化を目的として、ICT(情報通信技術)を活用し、飽和度による盛土の締固め管理(以下、飽和度管理)をリアルタイムで行うことができる「CCV-飽和度モニタリングシステム」(以下、同モニタリングシステム)を開発したと発表した。

同社は、酒井重工業株式会社と共同で、屋内の大型土槽(コンクリート製ピット)において12t級の振動ローラを用いた転圧実験を行い、同モニタリングシステムの検証を行った。また、同社で施工中の複数の施工現場でも実証試験を実施した。

なお、「飽和度」とは土の間隙体積に対して水が占める体積の比率で、「飽和度管理」とは、土の最適飽和度を基準にして目標品質に応じて飽和度の管理範囲を設定し、土の締固めを管理する手法。

「CCV-飽和度モニタリングシステム」の概要

道路盛土や宅地造成盛土などが崩壊するのを防止するための盛土の締固め施工の品質管理に関し、最近は、締固めエネルギーと土質の状態の影響を受けにくい最適飽和度を指標とした新しい管理手法が注目されている。

同社は、GPSによる振動ローラの軌跡データから、土の締固め回数管理(工法規定)を行い、振動ローラに取り付けた加速度計の測定波形を分析して加速度応答値(CCV)を算定して、面的な品質管理(品質規定)をリアルタイムに行うことができる「GPSと加速度応答値(CCV)を用いた土の締固め管理技術」(以下、同管理技術)を保有している。

また、振動ローラの振動による加速度応答値と土の乾燥後の密度(乾燥密度)の間には、飽和度をパラメータとして相関関係(以下、同相関関係)のあることが判明している.

「CCV-飽和度モニタリングシステム」は、同管理技術に同相関関係を応用して開発され、最適飽和度をリアルタイムに把握できる施工管理システムだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

安藤ハザマ ニュースリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2017/pre/20170323.html

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