医療機器の管理・運用業務を効率化
大成建設は、3月14日、医療機器所在管理システム「T-Location(R).ME」の機能を拡張したことを発表した。
同社は、フクダ電子の医療機器安全点検システム「MARIS(R)」と連携し、2013年に「T-Location(R).ME」を開発。
これまで医療機器の適正管理による運用業務の効率化をサポートしてきたが、医療機器の貸し出しや返却手続きにおいては、現在も紙への記入やバーコード読み取りによる管理が行われている場合が多く、緊急時の不備発生が懸念材料として挙げられていた。
機能拡張の利点
今回新たに追加された機能は、貸し出し・返却状況を、自動で判断・表示・データ共有する自動貸し出し機能。さらに、そのデータを「MARIS(R)」に記録、管理すると同時に、医療機器に装着されたICタグの電波を受信するアンテナの無線化を実現した。
これらにより、すべての医療機器の所在が明確になったことで、医療スタッフが個別に行っていた貸し出し・返却手続きが不要となった。
また、無線化したことで、有線での受信アンテナ導入コストと比べ、20%から30%の配線工事費の削減を図ることができるようになった。
新システムを積極提案
今回の機能拡張は、医療スタッフの業務効率化と管理意識の向上につながるものと期待が寄せられる。
なお、同社は今後、新システムを医療機関へ積極的に提案し、医療施設におけるサービスの実現をサポートしていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/