2017年3月13日、株式会社日立製作所(以下、日立)は、ENTEGA AG(以下、ENTEGA社)と、Hitachi Europe Ltd.が、「電力市場取引価格に連動した複数市場における取引自由化と発電設備の運転計画に関する最適化を同時に実現する実証事業」(以下、同実証事業)について、共同で進めていくことで合意したと発表した。
ENTEGA社は、ドイツ連邦共和国(以下、ドイツ)ヘッセン州ダルムシュタットにおけるインフラサービスを提供する都市公社で、Hitachi Europe Ltd.は日立の欧州における地域統括会社。
同実証事業は6ヶ月間行われる予定で、余剰電力を効率的、かつプレミアム価格で取引を行うための発電所の運転計画について、日立が開発した最適化ソフトウェアを用いて検証していく。
再生可能エネルギーの構成比率が拡大し、卸電力取引量が拡大しているドイツでは、「シュタットベルケ」と呼ばれる都市公社が、電力小売事業者の半数以上を占めて、電力、ガス、水道など生活に不可欠なライフラインの整備・運営などを行っている。
シュタットベルケが、地域に密着した生活インフラサービスの提供を継続していくためには、電力事業における業務の効率化と収益性の向上が必要不可欠となっている。
ENTEGA社の子会社で、ドイツの電力取引市場におけるサービス会社であるCitiworks AGは、取引データやマーケティング、ノウハウなどで得られた情報と日立独自の最適化ソフトウェアを用いて、シュタットベルケのニーズへの対応を図る。
(画像は日立公式ホームページより)
▼外部リンク
日立 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/03/0313a.html