国土交通省では3月9日より、平成29年度建設技術研究開発助成制度(継続課題)の技術開発公募を開始した。公募区分は政策課題解決型技術開発公募(一般タイプ)と政策課題解決型技術開発公募(中小企業タイプ)の2つに分かれており、3月23日(木)17時までの受付となる。
平成13年度に創設された建設技術研究開発助成制度は、建設分野における技術革新を促すことを目的とした、競争的資金制度。
今回、同制度にのっとって行われる公募2つのうち、一般タイプは「建設分野における生産性向上に資する技術開発」テーマとするもの。これは継続課題に関するものとなり、新規課題は別途発表される。
総額は年度上限額を2,700万円とし、最大で4,500万円まで。交付可能期間は最大2年間だ。交付申請にあたっての資格保有者は、大学等研究機関の研究者、または研究が主な事業目的である各種法人、ないしそれらに属する研究者となっている。
一方、「地域の地形・地質、気象、文化等の実情に応じた課題解決のための建設技術に関する技術研究開発」をテーマとする中小企業タイプは、継続課題(R&D2年目)のみの公募となる。こちらは総額2,500万円(年度上限額1,500万)で、交付可能期間は助成2年目以降の1~2年間。
なおこの中小企業タイプでは、SBIR(中小企業技術革新制度)に基づいた段階的競争選抜方式が採用される点に注意が必要だ。具体的には、本格的な研究開発を行うための調査期間として1年目が設定されており、この結果をもとにして2 年目以降の研究開発を決定する形となっている。
この中小企業タイプへは、中小企業基本法に基づく中小企業の用件を満たす法人が交付申請の対象。また研究代表者は当該の企業に属している必要がある。
以上の技術開発公募への応募は、府省研究開発管理システム(e-Rad)による申請を通じて受け付けている。申請者の資格や申請方法などを含めた詳細は、下記リンク先記載の募集要項、ないし「建設技術研究開発助成制度」および「府省共通研究開発管理システム(e-Rad ポータルサイト)」を参照のこと。
(画像は国土交通省Webページより)
▼外部リンク
国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000393.html
建設技術研究開発助成制度
http://www.mlit.go.jp/tec/gijutu/kaihatu/josei.html
府省共通研究開発管理システム(e-Rad ポータルサイト)
http://www.e-rad.go.jp/