簡易モデル作成機能を追加
大成建設は、3月8日、車両や人の通行、あるいは風などにより、日常的に発生する「環境振動」の予測評価に必要な解析モデルを自動的に作成するツール「T-BIM(R) Vibration」に、新機能を追加したことを発表した。
これまで同社では、「T-BIM(R) Vibration」を用い、部材形状を忠実に再現した詳細モデルから、高精度な予測をしてきた。しかし、詳細モデルでは、解析可能な建物の対象がRC造のみに限られるうえ、時間もかかるといった課題が挙げられていた。
新機能の概要
今回新たに追加された新機能は、建物部材の形状を簡素化し、短時間で自動作成する簡易モデル作成機能だ。
具体的に、建物の柱・梁部材の線形状や床・壁の面形状を単純化したうえで、フレームや床面を自動抽出。RC造だけでなく、鉄骨造にも適用範囲を拡大した。
また、解析時間は従来方法の10分の1以下に短縮。大規模な建物にも対応可能で、計画策定や設計変更などへの細かいニーズにも素早く応じることができる。
2つの課題を解決してさらに便利に
同社は今後、新機能搭載の「T-BIM(R) Vibration」を、より複雑な形状の建物の計画や設計に活用していく考えだ。
また、この新ツールの有効性をいかしながら、経済的かつ優れた耐振動性能を実現する建物の提案を推進する方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/