燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパーの大型生産設備を新設
2017年2月22日、東レ株式会社は、愛媛工場(愛媛県伊予郡松前町)において、燃料電池スタック電極基材用カーボンペーパーの大型生産設備の新設を決定したと発表した。
滋賀事業場の約5倍の生産能力を持ち、高付加価値のカーボンペーパーを効率的に生産できる最新鋭の設備を新たに設置する。2018年5月の完成を目指す。
燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパーは、省スペース化に貢献し、ガス拡散性、耐久性などが評価され、燃料電池スタックの性能向上に貢献している。トヨタ自動車株式会社の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」や、本田技研工業株式会社の燃料電池車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」に相次いで採用された。
水素社会の需要拡大に対応
燃料電池自動車は、走行中にCO2を発生させない環境車として、水素社会構築の一翼を担っており、国内外自動車メーカー各社では、2020年近傍に販売開始予定の次世代モデルの開発が本格化している。また、定置型燃料電池やフォークリフト向けなどの需要の伸びも期待されており、生産能力を大幅に増強する必要があると判断した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東レ プレスリリース
https://www.toray.co.jp/news/details/20170222001253.html