2017年2月17日、国際石油開発帝石株式会社は、オーストラリア連邦におけるイクシスLNGプロジェクトの沖合生産・処理施設(Central Processing Facility、以下、CPF)及び沖合生産・貯油出荷施設(Floating Production,Storage and Offloading、以下、FPSO)の建造作業が完了したと発表した。
同日、命名式が建造地の韓国で執り行われた。
同プロジェクトでは、オーストラリア連邦西豪州沖合のイクシスガス・コンデンセート田より産出される天然ガスを、同連邦北部準州のダーウィンに建設する陸上ガス液化プラントで液化し、LPGとして生産・出荷すると共に、コンデンセートを一時的に貯蔵して、出荷用タンカーに出荷する。
同社は、1998年の公開入札により探鉱権を取得し、その後の探鉱・評価作業や基本設計作業などの開発検討作業を経て2012年1月に最終投資決定した。同社が操業主体として、トタール社、台湾中油、東京ガス、大阪ガス、関西電力、JERA及び東邦ガスと共に、開発作業を進めている。
同プロジェクトは、40年間の長期稼働が見込まれる世界的にも大規模なLNGプロジェクトだ。
CPFは、約130メートル×約120メートルの世界最大の半潜水式海上生産施設で、イクシスガス・コンデンセート田の洋上に設置され、生産井を通じて生産した生産物を気体と液体に分離処理し、年間890万トンのLNG及び年間160万トンのLPGとして生産・出荷する。
FPSO(長さ約336メートル×幅約59メートル)は、CPFで分離処理されて生産された、日量約10万バレル(ピーク時)のコンデンセートを一時的に貯蔵して、出荷用タンカーに出荷する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国際石油開発帝石 プレスリリース
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2017/20170217.pdf