天井や壁などには建築基準法上で防火制限
2017年2月15日、株式会社大林組(以下、大林組)は、同社と大林組グループの株式会社内外テクノスが、不燃木材の白華(はっか)抑制塗料「ウッドエフロバリア」を共同開発したと発表した。
木材はその独特の美しさなどを理由にさまざまな建物で使用されているが、内装に使う場合には建築基準法上で防火制限があり、使用部位によって不燃または準不燃材料を使用することとなっている。
一般的に、難燃剤を浸透させた不燃木材が内装に使用されるが、難燃剤が溶出して、白華と呼ばれる白い汚れが木材表面に染み出し、美観と防火性能が低下する問題があった。
このたび大林組が共同開発したウッドエフロバリアは、難燃剤の溶出を長期にわたり抑制し、内装木材の美観と防火性能を保持する。
ウッドエフロバリアの主な特長
ウッドエフロバリアの塗膜は、面構造高分子が強固かつ緻密に結びついた多層面構造で、応接室など一般的な環境下では約10年間、多湿な環境下でも約5年以上、難燃剤の溶出を抑制する。
なお、従来の白華抑制塗料の塗膜は網目構造であることから、施工してから半年も経たないうちに白華が発生する場合があった。
ウッドエフロバリアは、約10年に一度の再塗装で白華を抑制できることから、費用を大幅に削減することが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
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