ダムをストップさせずに、設備を取り替え
安藤ハザマは2月15日、山鳥坂ダム工事事務所が入札を行った愛媛県の「平成24-27年度鹿野川ダム選択取水設備施設外新設工事」のうち、取水設備のニューアル工事を完了させたと発表した。
この工事は、貯水池の水深を任意に選択し、そこから水を放流する設備に取り替えるもの。国内で初めて、仮締め切りや潜水士に頼らずに、取り替えを行ったのが最大の特徴。
ダムリニューアル工事の課題を解決
ダムを運用しながらのリニューアル工事では、大規模な仮締め切りによってドライな状態にするか、潜水士による水中作業によって行われるのが一般的だ。
しかし、仮締め切りによる設置工事は時間やコストがかかる。潜水士による水中での作業も、安全性の問題に加え、品質確保や作業効率といった課題があった。
そこで安藤ハザマでは、部材を陸上で事前構築し、スパイキーハンマーに水中攪拌機を取り付けた機械「あざらし」を活用し、陸上からクレーンを操作して、無人にて水中でのチッピングを行った。
今回の仮締め切りの設置をしない水中作業によるリニューアル工事によって、安全性と品質の確保、作業効率の向上が確認された。
安藤ハザマは
この実績を活かし、今後計画されるダムのリニューアル事業に積極的に取り組んでまいります
(プレスリリースより)
(プレスリリースより)
と述べている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社安藤・間のプレスリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2017/pre/20170215.html