新奥泉水力発電所の新設工事
中部電力株式会社は2月9日、2014年12月1日公表した開発計画「新奥泉水力発電所」の新設工事に関し、河川法に基づく着手届を静岡県と国土交通省に提出し、工事に着手した、と発表した。
出力290kWの維持流量発電所
新奥泉水力発電所は、静岡県静岡市葵区にある大井川水系大井川にかかる奥泉ダムの直下に建設する。ダムの落差と河川環境を維持するための放流水を、有効利用した維持流量発電所である。
維持流量では、下流河川の自然環境、水利用や漁業等に影響を与えない程度の流量を放流している。維持流量発電所は、今まで発電に使われていなかった水力を活用することになる。
最大出力は290kW、想定年間発電量は一般家庭約350世帯分の年間使用電力量に相当する約110万kWh。CO2削減量は、年間約560tを見込んでいる。
運転開始は、2018年3月の予定である。
中部電力は、地元の住民や関係各所の理解と協力を得ながら、安全を最優先に工事を進めていきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
中部電力株式会社のプレスリリース
http://www.fch.europa.eu/