藤沼ダムの復旧工事で堤体盛土の施工を完了
株式会社安藤・間(安藤ハザマ)は1月31日、藤沼ダムの復旧工事で、飽和度管理を適用し、中心遮水型フィルダムの堤体盛土の施工を完了した、と発表した。
飽和度管理とは、土の間隙体積に対して水が占める体積の比率(飽和度)に着目した土の締固め管理方法である。
飽和度管理と密度管理の両方を行い、適切な盛土の施工管理を実現
東日本大震災で本堤が決壊した藤沼ダムの復旧工事では、高品質な盛土の施工が求められた。
藤沼ダムでは、二つの堤体盛土の施工に、新しい管理手法である飽和度管理を採用し密度管理と合わせて、適用した。
適切な飽和度管理で施工するため、含水比を厳しく調整管理した土を使用し、GPSを搭載した振動ローラで転圧回数を正確に調整した。
飽和度管理と密度管理の両方を行うことにより、ローラの過転圧(オーバーコンパクション)による土の強度低下、比較的乾燥した土の浸水による強度低下、盛土完了後に浸水が原因と考えられる沈下(コラプス沈下)を回避することができた。
4月末に供給を再開する予定
安藤ハザマは、平成28年12月に藤沼ダムの堤体盛土の施工を完了しており、現在は付帯施設等を施工中である。
1月18日には試験湛水を開始し、平成29年3月に竣工し、4月末に供給を再開する予定である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社安藤・間のニュースリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2017/pre/20170131.html