大林組、巨大地震に備えたフェイルセーフ機構「免震フェンダー」を開発

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大林組、巨大地震に備えたフェイルセーフ機構「免震フェンダー」を開発

2017年01月28日 11:00

巨大地震の衝撃力を軽減する緩衝装置「免震フェンダー」

株式会社大林組は1月26日、住友ゴム工業株式会社と協力し、巨大地震が発生した場合に、免震建物に発生する衝撃力を軽減し建物の安全性を向上させる緩衝装置「免震フェンダー」を開発した、と発表した。

高減衰ゴム製緩衝材を建物と擁壁間に設置

地震発生時、免震建物は水平にゆっくり大きく動くため、建物と地盤側の擁壁間に適切な隙間を設け、建物と擁壁が衝突しないように設計されている。

しかし、想定以上の巨大地震が発生した場合には、衝突する恐れがあり、衝撃力で建物の損傷や、居住者の安全性が損なわれる可能性がある。

擁壁ではなく免震装置の過大変位防止用ストッパーが設けられている中間層免震建築物の場合でも、巨大地震発生時にはストッパーと建物が衝突する恐れがある。

大林組が開発した「免震フェンダー」は、建物と擁壁またはストッパーとの間に、高減衰ゴム製の緩衝材を設置する緩衝装置である。巨大地震発生時、緩衝材が塑性変形して、衝撃力を緩和する。

免震フェンダーは、シンプルな構成の装置なため、非常に安価である。

3棟の実物件に設置し、衝撃力を約2分の1~3分の2に低減

免震フェンダーは、基礎免震建物の1棟、中間層免震建物の2棟に設置することが決定している。

建築基準法で定められた大地震の約1.5~2.0倍の巨大地震に対して、衝撃力を約2分の1~3分の2に低減し、建物や居住者の安全性を確保する設計になっている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

株式会社大林組のプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20170126_1

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