天上空間を最大限に活用できる空調システム
清水建設は1月24日、置換空調技術を応用したクリーン空調システム「置換クリーン空調」を開発したと発表した。
このシステムは要求清浄度が比較的低い、電子デバイス工場などのクリーンルーム向けのもので、生産効率の向上と省エネルギーを目的に、換気性能に優れる置換空調技術を応用したもの。
クリーンルームの壁面下部に清浄冷気の吹き出し口、壁面の上部に室内空気の排出口を設け、清浄冷気をクリーンルームの床面に向けて吹き出し、生産装置などの内部発熱で暖まった空気を置き換えて、空調と作業エリアの清浄化を行う。
大型の生産装置の設置が可能な壁面設置型
クリーンルームの天井部に空調設備を設置する必要がないので、クリーンルームの階高を最大限活用でき、生産効率が高い大型の生産装置を設置できるのが最大の特徴。
また少ない循環風量で換気できるため、省エネ効果も大きい。天井部に取り付ける従来の空調システムと比べ、循環風量を約30%削減できるという。
清水建設では今後、既存クリーンルームの改修および新規施設への適用を目指し、積極的に提案していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
清水建設株式会社のプレスリリース
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2017/2016045.html