鹿島建設は1月6日、東京都中央区にて建設を進めてきた「勝どき五丁目地区第一種市街地再開発事業」が完成したと発表した。
この開発事業は約1.3ヘクタールに及ぶ大規模再開発プロジェクトで、地上53階建て総戸数1,420戸の大規模タワーマンション「勝どき ザ・タワー」をはじめ、公益施設や住宅、事務所など計3棟を建設するもの。
鹿島建設は特定業務代行者として、再開発組合事務局の運営から設計、施工、マンションの分譲まで一貫して担当した。
再開発事業は2006年に敷地に隣接する環状2号線を高架方式とする都市計画変更を受け、取組がスタートした。2007年の準備組合設立を経て、2011年に鹿島が特定業務代行者となり再開発組合が設立された。
着工は2013年9月、2016年12月27日に落成した。事業発起から10年での完成は、市街地再開発事業としては異例の早さといえる。
再開発における主要建築物である「勝どき ザ・タワー」は、日照やプライバシーを確保するために「風車型トライスター」形状を採用。制震構造には世界初の「VDコアフレーム構法」を開発し、適用した。
VDコアフレーム構法とは3棟を連結する部分の内周架構に、ブレース形式にて制震オイルダンパーを組み込み、建物全体で地震力を吸収する架構形式。トライスター形状をしっかりと支えるとともに、耐震要素を中央部に集約させることで外周部のスパンの拡大、各棟の先端部でも開放的な居住空間を実現した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201701/pdf/6a1-j.pdf