天上を高くしなくても設置可能な光ダクトシステム
大成建設は12月22日、東洋鋼鈑と共同で高さ100ミリの水平型光ダクトシステム「T-Light Duct100」を開発したと発表した。
従来の4分の1に薄型化することによって、建物の階高を高くすることなく、効率的に自然光を取り入れることが可能になった。
採光効率はこれまでの2倍
建物には窓が取り付けられないために日中でも常時点灯が必要な廊下や居室がある。このような場合に用いられる光ダクトシステムでは、採光部から取り込んだ太陽光を、ダクト内で複数回反射させながら建物内部に導くのが一般的だ。
このためダクトを設置するスペースを設けなければならないうえに、太陽光は反射させるたびに衰えるため、ダクト内での反射回数をできる限り少なくする必要がある。従来の水平光ダクトシステムでは、天井裏に高さ400ミリ以上の専用スペースが必要だ。
今回新たに開発されたダクトシステムは、外壁採光部から取り込んだ太陽光をプリズムによって水平光に変換して建物内部に導く、高さ100ミリの薄型水平光ダクトシステム。ダクト内の反射回数が低減するだけでなく、採光効率をこれまでの2倍の向上させた。
これによって通常の階高でも、窓のない廊下や自然光の入らない居室に太陽光による適用が可能となる。今後は、「T-Light Duct100」システムをオフィスや病院、集会施設などに積極的に提案していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社のプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/