「T-MCMAシステム」の共同開発で覚書
三菱日立パワーシステムズと高田工業所は12月20日、火力発電所などで使われる回転機器の電流情報量診断システムを共同開発するための覚書を締結したと発表した。
両社は今後、高田工業所が現在製品化している電流情報量診断システム「T-MCMAシステム」に関して、ハードウェアの共同開発、ソフトウェアの共同開発、適用範囲の拡大を進めていく。
「T-MCMAシステム」は、回転機器の電気配線に式センサーを取り付け、異常発生による微弱な電流信号を計測・多重解析して回転機器の状態を診断するシステム。
火力発電所の運用の効率化を追求
三菱日立パワーシステムズのデジタルソリューションはすでに複数のプラントに導入され、機器の性能改善や計画外停止の回避、予兆に基づいた最適なメンテナンスなど、発電所の運用改善に活用されている。
これらの実績をもとに、三菱日立パワーシステムズは新しいデジタルソリューションの開発に取り組んでおり、今回の共同開発もこの取り組みの一環となる。
共同開発によって高度化を実現した電流情報量診断システムは、特に火力発電所のポンプやファンなど補機類の予兆診断向けに提案していく方針だ。
また予兆診断だけでなく性能診断などのコンサルティングサービスや、保守コスト削減サービス、計画停止短縮や定期点検延長による稼働率向上サービスなども提供し、火力発電所の運用の効率化を追求していく。
(画像は、三菱日立パワーシステムズのホームページより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ株式会社、株式会社高田工業所のプレスリリース
http://www.mhps.com/news/20161220.html