国土交通省は12月13日、平成29年度より、2級土木施工管理技術検定と2級建築施工管理技術検定の学科試験を年2回実施し、技術検定の受験機会を拡大する、と発表した。
国土交通省は、建設業法第27条に基づき、建設工事における施工技術の向上を図るため、建設工事に従事する者を対象に技術検定を行っている。
技術検定の合格者は、建設業者の営業所に置かれる専任技術者、建設工事を行う際に設置が必要となる主任技術者や監理技術者になることができる。
近年、建設業界への若手技術者の入職が大幅に減少し、建設業の就業者は55歳以上が約3割、29歳以下が約1割であり、高齢化が進んでいる。
また、離職率は他産業に比べても高く、高卒者では3年以内に約50%が離職しており、建設生産を支える若い技術者や担い手の確保・育成の必要性が高まっている。
技術検定の受検者数も減少している。また、2級土木の学科試験合格者の平均年齢は、平成13年度は28.2歳だったが平成27年度では32.8歳となり、高齢化が進んでいる。
中央建設業審議会・社会資本整備審議会産業分科会建設部会基本問題小委員会の中間とりまとめにおいて、技術検定制度の見直しについての提言があり、土木と建築について、学科試験の年2回化を先行的に実施することになった。
平成29年度の試験日程は、概略以下のとおりである。
2級土木施工管理技術検定の1回目試験は、申込受付が平成29年4月頃、試験日が平成29年10月。2回目は、申込受付が平成29年12月頃、試験日が平成30年2月の予定である。
2級建築施工管理技術検定の1回目試験は、申込受付が平成29年3月頃、試験日が平成29年6月。2回目は、申込受付が平成29年7月頃、試験日が平成29年11月の予定である。
詳細は、平成29年1月の官報で広報する予定である。
(画像は国土交通省のホームページより)
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国土交通省のプレスリリース
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