三井住友建設株式会社は12月15日、プレストレストコンクリート橋(PC橋)の3次元モデルを高精度かつ簡易に作成することができる「橋梁3次元モデル作図システム(SMC-modeler)」を開発し、実用化した、と発表した。
SMC-modelerは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のC-modelerを、三井住友建設用にカスタマイズしたもの。
三井住友建設は、SMC-modelerを、岩手県久慈市の国道45号夏井高架橋工事に適用した。
PC橋は、複雑な構造をしており、従来は3次元モデルを作成するために高度なCAD技術が必要で、作成作業に2~3週間が必要であった。
三井住友建設は、設計段階で使用するRC橋の線形部分と断面形状の座標データを用いて、3次元モデルを自動作成する「橋梁3次元モデル作図システム(SMC-modeler)」を開発した。
SMC-modelerは、3次元モデルの作成に要する時間が数分程度で、大幅な業務の効率化を実現した。
作成した3次元モデルは、ドローンなどで実際に計測した地形に重ね合わせることができるので、地形と構造物の整合性を容易に確認することができる。
PC橋を構成するPC鋼材や配水管などの部材を、高精度で自動的に配置して3次元化できるため、部材間の関係を確認し、施工計画を迅速に立てることができる。
三井住友建設は、SMC-modelerで作成した3次元モデルをICT技術と連携させて、橋梁の設計、施工管理、維持管理に活用し、効率的で高品質なトータル建設マネジメントシステム(DCM)を構築する予定である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
https://www.smcon.co.jp/topics/2016/121518371/