IoTを用いた省力化・省人化、生産性向上へ
西松建設は16日、IoT関連ソリューションを手掛けるスカイディスクと共同で、LPWA(Low Power Wide Area)の通信技術を用いたセンサデータ転送の実証実験を実施すると発表した。
同社によれば、今回の実験は東京都23区内では初となる試み。実験を通じ、同社では結果を既存インフラの維持管理業務における効率化へつなげるとともに、IoTを用いた省力化・省人化、ならびに建設事業における生産性向上を目指す構えだ。
低コスト・低消費電力なLPWAでコスト削減を図る
西松建設では既存インフラの老朽化の進行に伴う維持管理の費用増大を見越し、かねてIoTを活用した点検技術の開発を進めてきた。しかしながら、通信機器や通信料、電力供給費用等点検に必要な各種コストが、導入を進めるうえでの課題となっていたという。
そこで同社が目を付けたのが、IoT向け通信に適した省電力・長距離通信を実現する省電力広域無線通信のLPWA。無線通信としてのLPWAは従来の携帯回線等に比べ、低コスト・低消費電力である点が大きな特徴だ。
同社では今回この通信技術を用い、東京都心部のビルに基地局を設置、ビル内外のカバレッジ範囲とセンサデータの転送可能範囲に焦点を当てた実験を行う運びとなった。
具体的には、屋内及び屋上に基地局を設置した場合のビル内及び周辺のカバレッジ範囲、ならびに屋内外におけるセンサデータの転送可能範囲について確認。この実証実験は東京都港区虎ノ門周辺にて、来年1月中旬の実施を予定しているとのことだ。
(画像は西松建設Webページより)
▼外部リンク