最先端のガスタービンが新登場
三菱日立パワーシステムズ(以下、MHPS)は、12月14日、空気冷却方式の「JAC(J-series Air-Cooled)」形ガスタービンを市場投入したことを発表した。
J形ガスタービンは既に21基が稼働中。99.3パーセントの高い信頼性を確保しながら、33.5万時間以上の商業運転を達成している。
今回市場投入されたのは、この最新鋭ガスタービンであるJ形のさらなる新機種で、ガスタービンの新しい業界標準をもたらす高効率な先進的機種と位置付けられる。
新機種の概要
新機種JAC形ガスタービンの最大の特徴は、発電効率が63パーセント以上に到達すること。
具体的に、MHPSは、J形の燃焼器を蒸気冷却から空気冷却に変換するために燃焼器を改造したうえ、より高い燃焼温度に耐えられるよう、タービン動静翼の冷却構造を設計。
コンバインドサイクル運転により、出力54万キロワット級(60ヘルツ用のM501JAC)、または同72万キロワット級(50ヘルツ用のM701JAC)の発電を行うことができるうえ、CO2排出量を約70パーセント削減することも可能だという。
環境負荷低減に貢献
MHPSは、ガスタービンにおける業界のリーダー。
今後も、世界規模での低炭素社会実現と経済発展双方に貢献するべく、最新鋭機であるJ形およびJAC形ガスタービンの普及に積極的に取り組む方針である。
(画像はMHPSのホームページより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ プレスリリース
https://www.mhps.com/news/20161214.html