放射性廃棄物の増加対策
安藤ハザマは、12月12日、ロンシール工業と共同で、放射化抑制機能を持たせた床材を新開発したことを発表した。
両社は、コンクリートの放射化抑制性能試験を実施。この床材を敷いた場合、コンクリートの放射化量が従来比約40%低減されることが認められたという。
新しい床材の概要
今回両社が、新開発した床材は、先端医療施設や研究施設の床コンクリートの放射化量低減に貢献するものと期待が寄せられる。
具体的には、床材を構成する樹脂に含まれる水素成分により、放射線の一種である中性子を減速させ、ホウ素化合物が中性子を吸収するという仕組みを構築。床材の放射化を抑制につなげた。
なお、施工方法は、従来品と同様で特殊技能は不要。また、医療施設で使用されるストレッチャーの往来等に対する耐久性もあるという。
中性子を利用した施設に対応
安藤ハザマは、これまで、中性子を発生する加速器を用いた、がん治療施設や研究施設等の建設を数多く手掛けてきた。
今後も、同様の施設の建設需要増加が見込まれることから、両社は、今回新開発した床材の導入をこれら施設に対し、積極的に推進していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
安藤ハザマ プレスリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2016/pre/20161212.html
ロンシール工業 プレスリリース
https://www.lonseal.co.jp/