心地よい乗り心地を実現するための測量技術
JR東海は12月7日、3次元測量技術を用いた無道床橋りょうまくらぎの測量装置を開発したと発表した。
JR東海では、平成21年から東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策に取り組んでおり、対策の一つとして今年度から無道床橋りょうにおける脱線防止ガードの敷設をスタートさせた。
無道床橋りょうは列車が通過する際に列車の荷重により橋桁がたわむため、たわみを考慮した橋りょうまくらぎの厚さを連続的に変化させて設置することで、快適な乗り心地が確保している。
このため、橋りょうまくらぎを交換する際には、まくらぎの厚さを定規などで1本ずつミリ単位の精度で測量し、同じサイズの橋りょうまくらぎを製作する必要があった。
手作業の約20倍の効率で測量可能
JR東海は現在、24.4キロにわたる無道床橋りょうでの脱線防止ガード敷設を計画しており、約3万本の橋りょうまくらぎを交換する予定だ。
大量の測量作業に対応するため、高精度かつ高効率に測量できる3次元測量技術を用いた測量装置を開発した。
測量装置はレーザースキャナー、GPS、走行距離計などによって構成されており、装置を電動台車に搭載してレール上を自走させて測量する。測量装置の導入によって、作業員による手作業での測量に比べ、1日当たりの測量可能な距離は約20倍に向上するという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東海旅客鉄道株式会社のプレスリリース
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000032386.pdf