浸水リスクの評価・診断システム
大成建設株式会社は12月5日、台風などによる建物内部への浸水リスクを短時間で可視化できる評価・診断システム「T-Flood Analyzer」を開発した、と発表した。
CADやBIMデータを利用し、短時間で可視化
大成建設は、CADやBIM(Building Information Modeling)データを活用して、建物内部への水の流入経路や浸水状況を迅速に解析し、解析結果を2次元または3次元化して表示できる独自の浸水リスクの評価・診断システム「T-Flood Analyzer」を開発した。
T-Flood Analyzerは、浸水解析時に必要とする水の流入経路、各部屋の開口部位置などのデータを、CADにより一部自動で処理するため、解析時間を大幅に短縮。
建物内各部屋への浸水経路、水量、時間などを可視化するため、各部屋全体への侵入経路や深さを一目で把握できる。
CADにより防水扉や排水ポンプの配置や数量などを簡単に変更することで、最適な浸水対策案を短時間で検討することができる。
BIMデータが利用可能な場合は、迅速に浸水解析を行い、3次元で可視化することで、いろいろな施設の浸水対策を策定し、リスクマネジメントに活用できる。
システムの精度向上のため水理実験で検証
大成建設は、今後も水理実験を続け、T-Flood Analyzerの最適な解析パラメーターを検証し、精度を向上させて、有効な浸水対策に活用する予定である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社のプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/