新日鉄住金エンジニアリングと丸紅は、12月1日、新日鉄住金エンジニアリングの現地法人 NIPPON STEEL&SUMIKIN ENGINEERING INDIA Pvt. Ltd.と共同で、インド民営最大手JSW Steel Limited社から受注した「Dolvi製鉄所 No. 1高炉改修工事」を竣工したことを発表した。
このプロジェクトは、これまで2,581立方メートルであった炉容積を4,323立方メートルまで拡大する、高炉の改修工事。設計のほか、新日鉄住金エンジニアリングが設備技術保有する炉頂原料装入装置、鋳床設備等の主要設備納入、既設高炉の解体および新設高炉の据え付け工事を受注した。
今回の工事では、新日鉄住金エンジニアリング独自の高炉改修工法である「シングルブロック工法」を世界で初めて導入。
最大9,000トンにおよぶ新旧高炉をブロックに分割することなく、高炉周りの構造物と一体で引き出し、事前組みした新設高炉を所定位置に引き込むことに成功したことで、既設櫓に依存しない大幅な炉容積拡大と工期短縮につなげることができたという。
火入れ式は、今年3月7日に開催され、9月には日量9,500トンの生産を達成し、現在も順調に稼働中である。
新日鉄住金エンジニアリングは、これまで培ってきた豊富な高炉改修実績があり、その実績は国内外合わせて75件以上にのぼる。今後も同社の先進的な技術をベースに、世界の鉄鋼業発展に貢献していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鉄住金エンジニアリング プレスリリース
http://www.eng.nssmc.com/news/detail/313
丸紅 プレスリリース
http://www.marubeni.co.jp/news/2016/release/20161201J.pdf