三菱重工業株式会社は11月30日、米国エクソンモービル社(Exxon Mobil Corporation)から、大規模ポリエチレンプラント1系列を受注した、と発表した。
ポリエチレンは、プラスチック素材の中で最も原料価格が安く、加工しやすい素材の一つ。建設用フィルム、食料品袋、製品包装、容器などのプラスチック製品の原料である。
今回のプラントは、米国テキサス州ボーモントにおいて、ポリエチレンを年間65万トン生産する設備。2019年に完成予定である。
三菱重工業は、プロジェクトの基本設計段階から参画しており、反応設備、最終仕上げ、パッケージング、出荷設備、および水、空気、蒸気のユーティリティ設備を建設・供給する。
三菱重工業は、現在米国テキサス州モントベルビューで、2014年より同規模の生産量をもつ2系列のポリエチレンプラントを建設中。エクソンモービルからのポリエチレンプラント受注は、2011年に完成したシンガポールの年間生産量130万トンの設備から数えて3件連続となった。
また、エクソンモービル社とは、エチレンプラントや液化天然ガスの液化プラント用大型コンプレッサー・タービンなどの受注で多数の実績がある。
米国ではシェールガスの増産を背景に、化学プラント市場が拡大している。
三菱重工業は、このような市場動向を踏まえて、2016年4月、米国三菱重工業のニューヨーク本社を、化学プラントの集積地であるテキサス州ヒューストンに移し、米国の化学プラント市場へ積極的に営業活動を行っていく。
(画像はプレスリリースより)
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三菱重工業株式会社のプレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1611305818.html