株式会社東芝と株式会社富士通交通・道路データサービス(FTRD)は11月28日、道路舗装損傷評価を効率化する、ひび割れ解析情報と平坦性解析情報を一元的に可視化するサービスを共同で展開することで合意した、と発表した。
今回の提携は、国土交通省が8月4日に開催した「インフラメンテナンス国民会議(仮称)ピッチイベント(試行)」の成果。
日本の自治体は、膨大な数の社会インフラを管理運営している。特に道路関連は94%と多く、ICTによる効率化が求められている。
東芝は、2015年9月より、市販カメラなどの画像から、画像処理技術に基づいて舗装道路の状態を自動解析できる「舗装ひび割れ自動解析サービス」を提供。
解析作業を効率化するとともに、専門技術者でなくても、ひび割れ率と亀甲ひび割れ状況を直感的に理解できるよう可視化した。
FTRDは、2013年6月25日より、スマートフォンを利用して、道路の舗装点検やパトロールを支援するクラウドサービス「道路パトロール支援サービス」を提供。千葉県柏市をはじめ、10以上の自治体で実際に活用されている。
しかし、今まで東芝のサービスとFTRDのサービスは、別々に可視化しているため、自治体などの道路管理者にとって、道路管理上不便で非効率だった。
そこで、両社は、FTRD提供の舗装の平坦性を地図上に可視化するサービスと、東芝提供のひび割れ率と亀甲ひび割れ状況を可視化するサービス、とを一元化したサービスを提供することに合意した。
東芝とFTRDは、両社の技術を融合し、道路舗装の健全性を簡易に計測・分析・記録するサービスを、2017年度上期中に提供を開始する予定である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社東芝のプレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2016_11/pr_j2801.htm
株式会社富士通交通・道路データサービスのプレスリリース
http://www.fujitsu.com/