11月17日付けでナイスは、ヒノキ作りの伝統的な木造軸組工法を用いた住宅や社寺建築等を手掛ける菊池建設に対し、7月15日締結のスポンサー契約に基づき出資を行った。
これにより菊池建設は同社の100パーセント出資子会社として、同グループの一員に加えられ、本社を静岡県静岡市から神奈川県横浜市に移すこととなる。そして、社長にナイス取締役で住宅事業本部の木暮博雄本部長が新たに就任する。
1955年創業の菊池建設は、木造注文住宅メーカーで、ヒノキを使用した日本伝統の数寄屋造りをはじめとする純和風の木造注文住宅を提供している。さらに、特別な技量を要する社寺建築をも手掛ける技術者が設計や施工を行い、趣のある住宅が特徴である。
さらに、創業者が宮大工だったこともあり、愛知県の豊川稲荷において、現代ではその技法の継承者が少ない「鴬張り」の床張り廊下を手掛けるなど、その伝統技法の継承にも力を入れている。
そして、安全性の確保を両立させる高い設計力や施工技術力を生かして、教育施設や高齢者施設といった中大規模木造建築も手掛けている。
菊池建設は、同グループが掲げる「お客様の素適な住まいづくりを心を込めて応援する」という経営理念のもと、同グループが有する建築資材の調達やプレカット加工、物流といった機能を活用し、経営の合理化や事業の拡大を図っていくことになる。
新たに就任した木暮博雄社長は、これまでおよそ60棟だった年間供給棟数を100棟にまで拡大したい意向だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ナイス ニュースリリース
http://www.nice.co.jp/release/pdf/2016/1118.pdf