三菱日立パワーシステムズ株式会社(MHPS)は11月14日、福島ガス発電株式会社から相馬港天然ガス火力発電所(仮称)向けに、天然ガス焚きGTCC発電設備2系列を受注し、同時に長期保守契約(Long Term Service Agreement, LTSA)と運転・日常保守(O&M)契約も締結した、と発表した。
福島ガス発電が建設する相馬港天然ガス火力発電所は、福島県相馬郡新地町の相馬港4号埠頭に建設される出力合計118万kwの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所。は2020年春に商業運転開始予定。
福島ガス発電は、天然ガス火力発電事業の推進を目指し、5社出資により2015年4月23日に設立。資本金5.37億円の出資比率は、石油資源開発株式会社(JAPEX)33%、三井物産株式会社29%、大阪ガス株式会社20%、三菱ガス化学株式会社9%、北海道電力株式会社9%。
相馬港天然ガス火力発電所は、JAPEXが相馬港に建設中の「相馬LNG(液化天然ガス)基地」からLNGを気化したガスの供給を受けてGTCC発電を行う。
GTCC発電設備は、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成される高効率発電設備で、ガスタービン発電に加え、蒸気タービン発電も可能。
MHPSは、発電所の主要設備となるM701F形ガスタービン、蒸気タービン各2基および大物補機を供給する。発電機は三菱電機株式会社が供給。
相馬港天然ガス火力発電所のGTCC発電設備の運転・保守・管理・定期点検・運転の遠隔監視サービスなどは、LTSAおよびO&M契約に基づき、三菱電機、株式会社東京エネシスと共同で運用する。
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ株式会社のニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20161114.html