スチールプランテック株式会社は11月17日、中山鋼業株式会社より、次世代環境対応型高効率アーク炉「エコアークライト(ECOARC-light)」の初号機を受注した、と発表した。
「エコアークライト」は、国内外で6基納入している環境対応型高効率アーク炉「エコアーク(ECOARC)」と同じ水準の省エネルギー効果を有する最新鋭の次世代環境対応型高効率アーク炉。
エコアークは、予熱装置の設置により、生産コストの大幅削減が可能で、短期での投資回収と収益性向上が見込める。また、地球温暖化ガスを30%削減、DXN排出量は少なく、ダスト排出量も40%削減する環境に配慮したアーク炉。
エコアークライトは、エコアークからフラットバス溶解法を継承しているため、ダスト発生量の低減、騒音・電源障害の低減、電源設備などの寿命延長等も期待できる。
また、既設のアーク炉設備、天井クレーン、専用バケットなど、既存の工場内設備を可能な限り利用することにより、初期導入コストの低減と工期の短縮を実現している。
省エネ効果として、トン当たり100kWhの電力削減を目指している。また、原料のスクラップを安価な下級屑に変更可能なため、原料コストの低減も見込める。
エコアークライトは、エコアークの交流式と異なり、直流アーク炉であるため、電力原単位の低減がさらに大きくなると期待される。
エコアークライトの設備設置期間は約1カ月半と短く、エコアークの約3カ月に比べ、約半分。
中山鋼業への導入は、2018年夏季の炉休期間に行う計画で、9月中の稼働を予定している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
スチールプランテック株式会社のプレスリリース
http://steelplantech.com/ja/news/4636/