再生可能エネルギーを上手に利活用
戸田建設は、11月1日、環境省より受託した浮体式洋上風力発電実証事業などによる一連の水素関連事業が、2016年度グッドデザイン賞を獲得したことを発表した。
グッドデザイン賞は、グッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。
現在では、海外も含めた多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞として知られ、グッドデザイン賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインを示すシンボルとして普及している。
プロジェクトの概要
今回、受賞の対象となった取り組みは、2010年より開始した、再生可能エネルギーの利活用「離島発 風と水素による 循環型社会構築実証プロジェクト」だ。
このプロジェクトの舞台は、長崎県五島市にある椛島。日本初となる浮体式洋上風力発電施設を設置し、島が必要とする電力を供給するほか、余剰電力については、水素を製造・貯蔵した。
また、その水素を燃料とする水素燃料電池船を開発。海風から電気を作り出し、その電力を地域に供給するとともに、生活の源である船に「水素燃料」を提供するという、「エネルギー循環型社会のシステム」の実現を成功させた。
ビジネスとして可視化
このプロジェクトは、同社を中心とした企業グループならびに、様々な分野の専門家達による技術の結集と位置付けられる。
なお、審査では、無駄のない、美しい「エネルギー循環型社会のシステム」の実現はもちろん、技術革新との融合により、ビジネスとして可視化した点も、高い評価を受けた。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設 プレスリリース
http://www.toda.co.jp/news/pdf/20161101_01.pdf