3社共同で開発
鹿島は10月27日、ひずみ計測技術を応用しPCに使用するPCケーブルの張力を計測する技術を、住友電工スチールワイヤー株式会社、ヒエン電工株式会社と共同で開発したと発表した。
PC構造物の品質と耐久性を確保することは重要とされているのだが、施工時に所定の張力がPCケーブルへ確実に導入されるだけではなく、供用中も導入張力が維持されていることが大切だ。
光ファイバーを利用
これまで施工する際には、油圧ポンプの圧力値とPCケーブルの伸びから張力を間接的に評価する手法しかなかった。そのため定着後は、PCケーブル全長で導入張力を計測する手段がないという課題があった。
そのため鹿島とその他の2社は、光ファイバーによるひずみ計測技術に着目。光ファイバーとPCケーブルを一体化することによって、PCケーブルの張力を直接計測することが可能な技術を開発した。
光ファイバーを人が出入りすることができる場所まで延ばしておくことによって、供用後も導入張力の計測が可能となり、PC構造物の維持管理の高度化、効率化を実施することが可能となる。
この計測技術を今回、国道115号月舘高架橋上部工工事の内ケーブルと外ケーブルに適用し、PCケーブルの緊張作業時の張力や施工完了後の導入張力の分布など、現場で精度よく計測できることを確認することができた。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201610/27c1-j.htm