高耐久なコンクリート構造物を構築
鹿島建設株式会社は10月18日、「新型バケット」と「OKホース(R)」を開発し、高耐久なコンクリート構造物を構築する新たな「コンクリート運搬・打設システム」を開発した、と発表した。
新型バケットとOKホースを開発
コンクリート運搬・打設システムは、新型バケットと扁平形状のOKホースの組み合せにより構成される。コンクリートのフレッシュ性状を変化させず、材料分離も生じない。
新型バケットは、内部に傾斜角度を大きくした円錐型のアタッチメントを設置し、コンクリートが滑り落ちやすくした。加えて、小型バイブレータと振動モータにより、コンクリートは振動しながら排出するので、排出口を塞がない。スランプ8cmの硬練りコンクリートでもスムーズに排出。
OKホースは、ホースを扁平形状にしたもので、コンクリートを連続的に排出し、コンクリート排出時の材料分離を抑制。また脱型後の表面気泡が少なく、耐久性の高いコンクリート構造物を構築することができる。
OKホースは、バケットばかりでなく、コンクリートポンプ車のブームに取り付けるタイプがあり、地下構造物を施工する際、地上から直接、地下のコンクリート打設が可能である。
新システムを各種コンクリート構造物に適用拡大
今後は、コンクリート運搬・打設システムおよびOKホースを、橋梁やボックスカルバート(箱型暗渠)など各種のコンクリート構造物の構築などに適用の拡大を図る。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201610/18c1-j.htm