5万5,000キロワット級のタービンを受注
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は10月17日、コスタリカの国営電力公社向けに地熱発電蒸気タービンを受注したと発表した。
コスタリカのグアナカステ県に建設されるラス・パイラスII(Las Pailas II)地熱発電所の中核機器となるもので、出力は5万5,000キロワット級。
プロジェクトの設計・調達・建設マネジメントは、スペインのエンジニアリング企業イニテック社が請け負う。MHPSはイニテック社を通じて蒸気タービンを供給するほか、技術者を派遣して据え付け・試運転の指導も行う。発電機には三菱電機株式会社製を採用した。

ラテンアメリカは地熱発電事業の重要エリア
今回のプロジェクトは地熱発電所を増設し、再生可能エネルギー由来の電力供給の強化によって気候変動への影響緩和を目指すのが目的。
コスタリカは世界第11位の地熱発電能力保有国だが、近年は経済成長により電力需要が増加しており、国営電力公社は地熱発電所の新設や出力増強に注力している。
MHPSは地熱発電分野では、これまで世界13か国から100件を超える受注実績を有するが、近年はメキシコに2件の地熱発電所を納入するなど、特にラテンアメリカを重要な市場としている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ株式会社のプレスリリース
http://www.mhps.com/news/20161017.html