タス・エナジーより技術を導入
新日鉄住金エンジニアリングは、10月13日、低温地熱や工場排熱等を利用して発電が可能な「バイナリー発電技術」を新たに商品化し、さらにラインアップを拡大したことを発表した。
この商品化では、米国エネルギーエンジニアリング会社であるTAS Energy Inc.(以下、タス・エナジー)より、バイナリー発電技術を導入。省エネルギーや地熱資源の利用拡大を見込む国内外の顧客ニーズに、幅広く対応することができるようになった。
導入した技術概要
今回導入した技術は、タス・エナジーが得意とするタービン入側吸気冷却装置など冷却媒体を利用した熱交換技術。
また、バイナリー発電の熱サイクルとして一般的な亜臨界サイクルおよび、発電効率の高い超臨界サイクルで、超臨界サイクルについては、タス・エナジーが地熱分野において、世界に先駆けて実用化に成功した技術だとされる。
未利用エネルギー利用を推進
新日鉄住金エンジニアリングは、これまでコジェネによる熱電供給やごみ溶融炉における省エネルギー技術を強みとしてきた。
クリーンなエネルギー源である地熱資源ならびに、工場排熱等の未利用エネルギーの利用促進については、今後も需要の伸びが見込まれる。同社では今回の技術導入等の取り組みを通じて、顧客ニーズに対応し、今後も低炭素化社会実現に貢献していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鉄住金エンジニアリング プレスリリース
http://www.eng.nssmc.com/news/detail/311