野村不動産は10月4日、東京・江戸川区のJR小岩駅前の再開発ビル建設事業に参加すると発表した。事業名称は、「南小岩六丁目地区第一種市街地再開発事業」。
9月30日に開かれた臨時総会で、清水建設およびタカラレーベンとともに、再開発事業の特定業務代行者に選定された。
今後は12月の再開発本組合の設立認可を目指し、2018年2月に権利変換計画の認可を受けたあと8月から着工、2024年12月の完成を予定している。
JR小岩駅周辺については、2009年1月に江戸川区が「JR小岩駅周辺地区まちづくり基本構想」が策定した。
まちづくり基本構想ではJR小岩駅周辺が幅員の狭い道路に老朽化した木造建物が密集しており、災害への危険性が高い状況にあること、小売り販売業の衰退によって駅周辺の優位性が薄れつつあることが課題としてあげられている。
江戸川区はこれらの課題を解決するために、複数の市街地再開発事業を中心としたまちづくりを進めていく方針を立てた。
今回の開発事業もこの方針にのっとったもので、敷地内をI街区、II街区、III街区に3分割し、施行を進めていく。
I街区には10階建ての商業施設を建設し、II街区には30階建て、III街区は32階建ての住宅・商業機能などから構成される施設が建設される。
これによって開発地区に隣接し、2015年に竣工した「アルファグランデ小岩スカイファースト」、今年8月に準備組合が設立された「南小岩七丁目地区」などと合わせて、災害に強く快適な市街地への更新を図る。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
野村不動産株式会のプレスリリース
http://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2016100401117.pdf