天井の安全性を確保
大成建設株式会社は10月5日、目地のない軽量膜天井「T-Ceiling Membrane」を開発したと発表した。
膜天井はアルミフレームに膜材を貼るという格子状のパネル型膜天井が多く、パネル自体の落下を防ぐためにも落下防止ワイヤーを施工する必要がある。そのうえパネルの周囲に目地が入るため、大きな天井面に採用できないなどの課題があった。
大成建設では大面積の天井面に適用することができ、安全性が高く、デザイン性もある軽量膜天井「T-Ceiling Membrane」を開発した。
軽量膜天井「T-Ceiling Membrane」
特長としては安全性能の高い鋼材フレームを下地材に、軽量な膜材を仕上げ材に採用しているため、天井の脱落防止に有効だ。
基本モジュールとしては最大約1600mmx5000mmのサイズまで対応できるため、下地材の下に空調やライン照明、設備機器などを集めて膜材の支持フレームと一体化することにより目地のない大面積の天井面を構築することができる。
東日本大震災で発生した建物の天井落下や損傷被害などによって、国土交通省より天井の脱落防止に関する新しい告示が平成26年4月に施行された。
それによって天井の安全性を確保するために、耐震天井や軽量天井が開発されている。その中でも膜天井は軽量でデザイン性が高い膜材を天井材に使用していることから、地震の際でも落下する心配が少ない工法として注目されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/